見渡す限り一面の緑は、山の中腹まで全部ぶどう畑だ。アルザスは8月の終わりに一足早くヴァンダンジュが始まった。
普段は音が吸い込まれるような静けさに包まれた村々が、ブドウを運ぶ白いバンが行きかい、摘んだブドウを積み込むトラクターのエンジン音がうるさい。耳障りと言えなくもないけど、活気にあふれていて、あーまたこの季節がやってきた、と気持ちが弾む。